自転車キャンプをはじめるゾっ!その前に

コーダーブルーム ケシキツーリング

Photo by Mineaki Masuko.

● 2022年、私は「焦燥感」の中にいた

バック・トゥ・ザ・2022。
世の中が未知の伝染病「コロナ」の真っ只中にあった頃、私は密かな焦燥感を抱えていました。 仕事は激減し、外出もままならない日々。運動不足で身体は重くなり、このままでは心まで凝り固まってしまう……。「何かを変えなきゃいけない、今動かないと一生後悔する!」
そんな時、ふと脳裏に浮かんだのは、少年時代に夢中になった漫画『サイクル野郎』のワンシーンでした。 「そうだ、風を感じて走ろう。キャンプ道具を自転車に積んで目指すは日本一周、いや世界7大陸縦断だ!」
(今思えば、極端な振り幅ですが、当時の私はそれくらい必死だったのです。笑)

● 自由の翼(靴?)「グラベルロード」を求めて

壮大な(?)夢を抱き、まずは相棒となる自転車探しからスタートしました。 舗装路を颯爽と駆け抜けるロードバイクも魅力的ですが、私の心を射止めたのは「グラベルロード」というジャンル。ロードバイクのフレームに太めのタイヤを履かせた、いわば「どこでも走れる自由な靴」のような一台です。
これなら主要道を外れたあぜ道だって、砂利道だって関係ない。日本の原風景をどこまでも走っていける。ホームページでメーカーを検索しては、実物を確認するためにショップへ足を運ぶ日々が始まりました。やっぱりスペック表や画像だけじゃわからない。実物を見て『これだ!』って納得したいのは、ホームページやカタログでは伝えきれない、サイズ感や実際の色を確かめたいからでした。(笑)

安い…のか!?金銭感覚の麻痺と、ふと我に返った瞬間

でもね、現実はそう甘くなかったんです。世界的な部品不足で、どこに行っても「納車は半年から1年待ち」。 打ちひしがれる私に、ショップの店員さんがニコニコしながら出してきたのは、展示してあるフルカーボンの高性能マシンたち。 「今なら20数万……こっちは在庫ラスト1台、30万切ってますよ!」 不思議なもので、何台も高級車を見ていると感覚がバグってくるんですよね。 「えっ、30万? 安いじゃん! 買っちゃう!?……いやいや待て待てよ!」

寸前で踏みとどまりました。 私のやりたいことは、雨の中でも、泥だらけになっても、テントを担いで自由に走ること。 何十万もする高級車を盗まれるのが怖くて、ファミレス(ホントは味のある大衆食堂が好きなんです。)でカツ丼を食べている間も外をチラチラ気にするなんて、そんなの「自由な旅」じゃないですよね。 「身の丈に合った、傷つくことも含めて愛せる相棒を選ぼう」。 そう心に決めた瞬間でした。

● 「ビビビッ!」と来た、運命の巡り合わせ

そしてついに出会ったのが、コーダーブルームの「ケシキツーリング(ダークグリーン色)」でした。 何より心に刺さったのが、そのキャッチコピー。

『一生忘れない景色を見に行こう。』

この言葉を見た瞬間、頭の中で「コレ ボクノ ジテンシャダ〜!!」と叫んでいました。 (完全に広告戦略にハマっていますが、直感は大事です!)

あちこちの店を巡っても入荷待ちで振られ続け、半ば諦めかけて最後に寄った地元の自転車店。なんとそこには、入荷して組み上がったばかりの「ケシキツーリング」が、静かに私を待っていたのです。 朝からふらふらになって探し回った末の、奇跡的なタイミング。これこそ「運命」という演出なのだと確信しました。(ふらふらになっていたので財布の紐がゆるんでいたとも…。)

● プロとして、絶対に譲れない「対策」

あ、そうそう。仕事柄?これだけは譲れないポイントがあるんです。それは「防犯対策」です。

ライトや鍵を揃えるのは当然ですが、私が強く推奨したいのが「AirTag(エアタグ)」の装着です。 自転車のどこかに忍ばせておけば、iPhoneからいつでも愛車の居場所を確認できます。旅先で美味しいものに舌鼓を打っている間も、日帰り温泉でゆったりとお風呂に浸かっている間も、AirTagが私に「心に余裕」をくれるのです。

「どんとこい、自転車ドロ!」(あ、やっぱり盗まないでくださいね!)

自転車乗りの皆さん、もし新しい相棒をお探しなら、鍵の次に買うべきは『安心』という名のお守りです。AirTag、絶対に買っておくことをおすすめしますよ!
(Androidケータイをお使いの方は、Anker Eufy、MiLi LiTag辺りをおすすめします。)

結局、「世界7大陸縦断だ!」なんて大口を叩きましたが、今は近所のあぜ道を走っているだけで十分楽しいんです。(笑)